与論島
9/10 (金)
 14:00名古屋発のJALで沖縄へ。クラスJは大当たりのようだ。1000円でupgradeが可能なので目先の効く客がすぐに席を変更している。自動チェックイン機でupgradeできるのもいい。乗った機材が国際線の機材だったので座席が少なく、出発直前に行ったらupgradeができなかった。

沖縄の宿はステラリゾートって所。最近は牧志公設市場辺りの雑居ビルを宿にしている所が多い。離島情報の地図を頼りに自転車で走ったら見事に通り過ぎていた。

あの手の宿にありがちで、雑誌には2000円〜と書いてあり、金を払う段階になって個室1人は2500円ですと言っていた。雑誌に書けない分をフォローするためのWebだと思うんだけどねぇ。他の部屋はどうか知らないが私の部屋はエアコンがなかった。正直夏は泊まりたくない。

夕食に新しくできた牧志のマックスバリューの2Fにある美ら花という所で食べた。ここはリーズナブルに少量ずつ(ここが重要だ)琉球料理が食べれる。名護に本店があり、マックスバリューの完成と共に那覇にも出店したらしい。モノレール牧志駅から近く観光客にも都合がよい。

花そば定食を食べたのだが、これがなかなか美味い。特につゆの味は今まで食べた沖縄そば(現地人ほど食べてないけどさ)とは一線を画する。今度来たら琉球料理の定食を食べねば。

朝食を調達すべく店内を見て回ったが、やっぱりマックスバリューだった。ただし豚肉はほとんどが沖縄産。鮮魚コーナーにタマンがあるとか、グルクンのから揚げがある辺りは見る価値があるか。

雨が降ってきたのでとっとと宿に帰って寝る。


9/11 (土)
雨で目がさめる。宿のインターネット端末を使って調べると、雨が降っているのは那覇だけだったので傘を買わずにアーケードを出ようとしたらめちゃめちゃ降ってる。そこに偶然タクシーが通りかかったのでそれに乗って那覇港ターミナルへ。大島海運のフェリーあかつきはここから出港し本部経由で与論、あと奄美の離島をヒットして鹿児島に行く。

カウンターで切符を買うとき「条件付き出港ですがよろしいですか?」と念押しがあった。温帯低気圧の影響で入港できないかもしれないと言う。

「入港できないとどうなるの?」と聞くと「徳之島の入港となります」という。乗船して聞いたところ「行ってみて船長判断で入港するかどうか決める」との事。「港が小さいから入れないのか?」と聞いたら港の方向が重要なんだそうだ。エンジンを切った後の船は風の影響を受けるので側面がでかいフェリーは横風の影響を受けやすく接岸時のコントロールが効かないとの事。なるほどね。

ちなみに端から寄れない場合は「抜港」って言うらしい。程なくしてアナウンスがあり、現地代理店からの連絡があり、与論港への入港を変更し茶花港に入港するとのこと。な〜るほどね。

奇跡なのか現地は快晴で眼下に見える茶花港はとても小さな港だった。風の吹く中、あんな小さな港で5600tの船を180度ターンをかけて岸壁に付けるなぞ、神としか言いようが無い。クルーのすばらしい仕事により私は徳之島行きを免れたのだった

今回は美ら島物語で紹介されていた南海荘に宿泊。近くにアイショップというコンビニ(PM10までやってる)があるし、観光協会からも見える位置にある。鍵をもらって番号うろ覚えで部屋に入ったら、ピンクのビキニの女の子がいて驚いた。10番数字を間違っていた(爆)

目的はシュノーケルだから取る物も取らずに出発。折りたたみ自転車で島を茶花から右回りで進行。

最初に行ったのはウドノス海岸。美ら島物語でシュノーケル度5つ星だったのだが....正直全然だめだった。あたり一面何もいなかった。ロケーションはいいから女の子と来て夕日を眺めるにはいいだろう。で、5分ぐらいで切り上げて品那海岸へ。入って右手側の岩礁がよかった。近いのに魚が結構いてなおかつ水がきれいで写真が撮りやすい。ハリセンボンをまじかに見れた。

この後、宇勝海岸へ。ちいさなビーチでシュノーケルを始めたが、岸近くでもかなりの勢いで西に流されるので怖くなって終了。途中農作業中のおじさんに会い話をする。彼曰くシュノーケルなら寺崎海岸に行けとの事。北から来る潮流がちょうど左右に分かれるのが寺崎海岸だから潮に流されず見やすいし、外洋に近いので魚も入ると言っていた。あと、フェリーの話をしたのだが、与論を通るフェリーは3社ほどあるようなのだが、じもてぃーにはマリックスラインのクイーンコーラルが人気だそうだ。理由は船が小さいから条件付き出港や抜港が少ないそうだ。なーるほど。

茶花に戻って観光協会で百合が浜に行くための質問をしているときには、潮の干満に気をつけるように言われた。というのは当然干潮までの時間は潮は沖に向かうから流される確立が飛躍的に高くなるからでもっともな話である。

夕食を求めて与論一の繁華街銀座通りを走る。あらかじめ観光協会で聞いておいた店がいまいちぱっとしない。結局A-Corp横のAzul cafeでパスタを食べた。店の雰囲気は大変いい。カップル&女性客向けで夜は飲める。あまりまともなモノは出てこないと思っていたのでちゃんとしたパスタがでてきて満足だった。一緒に頼んだエスプレッソを真っ先に出されたのはご愛嬌か。ランチもあるそうなので茶花にいるならお勧めだろう。あと、定休日が月曜から日曜に変わっていた。

A-Corpの中も見たが、ここの鮮魚は全く分からなかった。唯一シイラが分かっただけ。知ってる魚だが呼び名が違うのだと思われる。あと豚は鹿児島県産。物流は鹿児島に組み入れられてるのかね?沖縄本土からの距離は28Kmしかないらしいんだが。

どこかでお茶でも飲もうかと思ったが、あまりぱっとしたところがない。自転車でので走ってみた感じでは、居酒屋はどこも盛況だが、特に「ひょうきん」と「海将」は客が多いように見えた。楽園荘の住み込みの子は「ひょうきん」はいいと言っていた。


9/12 (日)
朝食時に聞くと、この日の宿泊者は5名。冷蔵庫の修理で来た人は、この日沖永良部で仕事をして、次の日にもう一度与論に戻ると言っていた。離島のメンテ作業は移動が想像を絶している。

昨日のシュノーケルの戦果を話し、「ウドノスはだめだった」と言うとおじいさんが「ビーチ正面から250mほど沖に出ると唯一残った珊瑚がある」と言っていた。けどウドノスにいたおじさんたちにあんまり沖に出るなって言われたんだが....

その際他のお客さんの話になったのだが、女性で2週間宿泊し徒歩で毎日シュノーケル装備を持って水着で出撃し、島を一周して帰った人がいたそうだ。小さい島とはいえ茶花から一番遠い赤崎辺りだと6kmほどある。こういう方にはぜひとも成果を報告して欲しいものだ。

南国モータースへ行ってレンタバイク(3000円/8:00-6:00)を借りて寺崎海岸へ。岸から海中が黒く見えるところはほとんどが白骨化した珊瑚の死骸だった。その周りには今も数は少ないが魚がいる。何かの魚が回遊していくのもみれて、昨日聞いたとおりここは大当たりだった。

入ってすぐの所に大きな岩があるがここが一番いい。ちいさな水族館のようである。熱帯魚がいっぱい泳いでいて、観光タクシーのおじさんもここに家族ずれを連れてきていた。子供の水遊びにはもってこいである。

これに気を良くして海岸沿いを思わず、黒花海岸まで歩いたが特にこれと言ったものはなかった。

この日は宿泊先を古里の楽園荘にしたので、手持ちの荷物を持ってチェックイン。与論の中でも田舎の方なのでまわりは本当に何もない。私は原チャリ借りたし、最悪自転車で回れるからいいけど、足が無ければ何もできない。ここで遊びが自己完結するか、足がある人向き。

シャワーを浴びてヨロン島ビレッジにある「ヨロンの味たら」へ。目的は与論唯一?の名物料理「鶏飯」お昼の\1260コースが目的。鶏飯とはご飯に細かく切った鶏肉、卵焼き、しいたけ等をのせて、鶏がらスープをかけて食べるご飯。

鶏がらスープはおいしかった。が、それを差し引いても、核となる具、たとえば2/3ほど名古屋人の私としては、ひつまぶしの様に核となる鰻があって茶漬けなら納得できるが、鶏飯って核となる具は存在しないので、何度も食べたい料理とは思わなかった。

食後は百合が浜見物。3時ごろにはすでに百合が浜は消滅していたので、そのまま南進し赤崎海岸へ。与論でよく置いてあるガイドマップにはここは「砂浜も岩場もあり、シュノーケリングが楽しいビーチ」と書いてあったが、そのとおりだった。ここは大人向き。この日は南からの風を受け、白波が立っていて体がかなり浮き沈みしている。

その代わり回遊してくる30cmほどの魚の群れや1mほどあるよくわからない細い魚や大きなハリセンボンなど、結構大きな魚が入って左手の岩場の直近で見れて面白かった。ここはかなりいい。

その流れで、近くの前浜海岸にも寄ったが、こっちはほぼ外洋に面していて風をもろに受けて波が高かったので入るのをやめた。

茶花にバイクを返しに行く。ガイドマップを見て、気になっていたのだが、ここの命名の由来を知りたいものである。ついでになぜ与論のジュースの自販機は大半がカルピスなのかも。

楽園荘は食事が売りだそうで民宿にしてはまずまずの食事。宿泊客はもう一人のダイビングに来た女の子のみだった。


9/13(月)
朝食。民宿の人談カマスの煮魚?、もずくの入った味噌汁など朝も凝っている。せっかく離島にいるんだからそれっぽい食事をしたいものだが、そういう点ではここはポイントが高い。

昨日行かずに取っておいた楽園荘から直近の皆田海岸へ。さっと入ったが何もいないのでそうそうに切り上げ、大金久海岸を通過し、昨日一番だった赤崎海岸へ。

途中赤崎灯台の北ら辺で一度入ってみるとまあまあ魚がいる。それでも赤崎ほどでないので赤崎海岸へ。

かなり潮が引いていたので昨日とは状況が変わっていて、別のポイントを探して泳ぐ。シリカゲルを忘れたので写真がほぼダメだったが、なかなかよかった。潮通しがいいのでいる魚が違う。あと、潮が引くと磯遊びもでき、タイドプールにはきれいな魚、タコの子供などがいて面白かった。

この日は大潮で12:30が干潮というありえない好条件だったので、百合ヶ浜へ行く為に大金久海岸へ。入り口で2000円払って渡しの船を待つが10分ほど経ってもこない。とっとと渡って島の味「八郎」で食事をするプランに差しさわりがでる。百合ヶ浜は久米島のはての浜の極小版で、大金久海岸から見えていたし、星砂集める趣味もないから払い戻して八郎へ。

なお、帰りに空港を出るとき取ったチラシによると、スイーナリーマリンリゾートっていう大金久海岸に出しているマリンサービスは百合ヶ浜の渡しをJETで1000円でやっている。条件さえ合えば(2人までで濡れてもOKとか)ならすぐ出て行ってたので、あちらの方がお得な上楽しそうだ。カップルには激しくお勧め。家族ずれは無理やね。そのチラシによれば台風が来たときのみ、「台風直撃ツアー」ってのもやってるらしい。こんなときにこの島にいたら出るに出られないのでヤケで参加するのにいいかもね。

八郎は宇勝海岸そばにある日本料理屋。13時過ぎに行ったらプリシアから来たカップルが食事をしていた。全室個室となるような間仕切りがあり、オーシャンビュー。店作りから期待できる。で、カップルはというと....亀にえさをやっていた(爆)

八郎の裏には大きな池(いけす?)があり、餌が豊富(なのか?)なので、夜釣りで釣れてしまった亀を回復させてくれと漁師が頼みに来るそうで、回復させては逃がしてるそうだ。で、店主は回復中の亀に芸まで教えていた。手を叩くと浮上してくるし、方向を示すとそっちに泳いだりする。すごい。

あとはよくいる熱帯魚とかボラとか海老もいる。餌は亀の一人がちで他の魚は遠慮がちに食べていた。他に客がいないので大サービスなのか、結局自分も亀の餌やりまでさせてもらった。水族館を超えている(もう逃がすって言ってたけど)

さて食事はおまかせランチ(1500円)豪華でお勧め。トビウオのから揚げっておいしい。羽根も食べれる。知らなかった。あと、イカ墨汁のそばとか良い内容。私の与論体験の中ではNo.1。お勧めである。

さてこの店夜は予約のみとなっているが、普通の定食は3000円強、安いのもあるので安心して行ける。「なぜ夜は予約のみなのか?」と聞いた所、部屋が少なく、1:00-2:00ほど食事にかかるので、お客さんさんがたくさん来て、待ち始めるとかなり時間が長くなるので、待ちを減らすために予約のみにしているとの事。予約して大人4人とかで行くのに向いた店のようだ。あと場所が悪いから車必須(タクシーでもいいけど)すっかり満足して部屋に戻り空港へ送ってもらう。

まるでローカル線の待合室のようなひなびた空港。紙の搭乗券をもらい飛行機へ。ちっさい。与論らしい土産を探したが見当たらないので会社への土産はあきらめた。

那覇空港での待ち時間が約2時間出来たのでモノレールで牧志へ。昔なら空港にいた所だが、モノレールで時間が見れる(17時台以降の那覇市内の渋滞は時間が読めない)ので牧志にでる。那覇空港駅でゆいレール発車チャイムCDを買う。おばちゃん曰く、「よく売れている」らしい。

ちなみに中のライナーノーツによると旭橋駅の発車チャイム「海のチンボーラ」は伊江島の民謡で立っているチンボーラ(ちいさな巻貝)を踏むと怪我をする。同じく色町通いも度がすぎるとひどい目にあうぞと警告しているそうだ。(地理が分かっていると大爆笑だ)。発車チャイムがこれほど意味深とは洒落が効き過ぎである。

牧志で降りて国際通り、公設市場で買い物。ハイチュウシークァーサー味というのが出ていたので購入。ちんすこうはファッションキャンディーの小分けにした物を買うのだが、土産物屋はなぜかこれを全く置いていない。コンビニで手に入るので国際通り沿いで見当たらず、結局空港に戻って、ファミマで買って搭乗。入り口でANAのスタッフに他社線からの乗り換えは手荷物をいったん受け取って再度チェックインしろと言われたがおかしくないか?>ANA

ANAはいつの間にか主な沖縄線でカップめんとシャーベットを有料で売るサービスを始めていたので、カップめんを購入。そういうしているうちに名古屋空港に着いて夏の終わりを実感したのだった。


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