中国の携帯電話について
旅行に慣れて来ると単独で動きたいシチェーションが多くなり、その際携帯を持っていないと行動の自由を大幅に奪われるので海外で使える携帯電話を持っています。
今までは台湾で昔スイスで知り合ったEricsson社員に買ってもらったEricssonT29scという機種を使っていたが、中国語学習のかいあって、2004/10に上海に行った際にEricssonT68ieとMOTOROLAのheadset HS801を購入したのでそこに至る経過を紹介する。
ここではGSM携帯がどのような物かは知っていて、短期用にプリペイドSIMが必要な物として話しを進めます。
プリペイドSIMカードの買い方(买SIM卡)
中国のキャリアは概ね2つ。
中国移动通信 (China Mobile)
中国联合通信 (China Unicom)
中国联合通信はGSMの他にCDMAも運用している。AUのCDMAが使えるのはローミングしているからである。
2社のそれぞれのSIMカードの名前は
中国移动通信 神州行
中国联合通信 如意通
特徴は
神州行:神州行(150元)+充値カード(100元から)が必要。エリアが広い。日本語の情報がInternet上に豊富
如意通:如意通(200元、通話料50元を含む)の購入で済む。エリアが狭い。日本語の情報がほぼ無い。
購入当時中国語が喋れなかったので、私は上海の浦東国際空港(浦东国际机场)の1Fの真中辺にあるBusiness Center(だったと思う)で、英語で聞いて買いました。浦东は英語が通じるので楽に買えると思います。私の買ったときは如意通しかないと言われました。あと注意すべきは「マニュアルをください」と頼む事。電話を持っていた私はアクティベーションまで頼んだので、向こうがマニュアルはいらないと思ったようで渡さなかったために、以降えらい目に合いました。意外な穴としては上海ならコンビニという手があります。上海辺りだと若い人はかなり英語を喋ります。充値する時、女の子が「今私もしてますけど、動いていないみたいですよ」と英語で教えてくれました。上手く行けば誰か手伝ってくれるでしょう。中国人は拝金主義ですが、困っているときは結構助けてくれるという印象を持っています。
総括すれば絶対安全神州行、人柱なら如意通というところではないでしょうか。
如意通のアクティベーション(入网)
いまだによく分からないのがこれ。自分は空港でやってもらったし、知り合いが買って10月に開通させたのですが、「何かしている内に通った」とのコメント。
それではここを見てもらった意味が無いので、一応調べたことを書いておくと下のURLに使用方法が書いてあります(中国語)
http://www.jy165.com/gsm/ryt.htm
下の辺りがアクティベーション(入网)の記述なのですが
入网套装的启用操作步骤
取出入网套装中的SIM卡
将SIM卡插入您的手机
刮开50元面值充值卡的背面涂层,可见充值卡密码
使用您的手机拨打免费服务电话“130803”,根据语音提示,输入充值卡密码进行充值系统给录音通知确认充值成功
如意通は購入すると入网套装包括:SIM卡+充值卡+用户卡+用户使用指南の4つが入っていると書いてあります。要するにSIMとリチャージ、ユーザーカードとマニュアルがあると言ってます。
電話にSIMを入れて、130803のFreedialに電話し、音声ガイダンスにしたがって50元の充值卡の裏に書いてある暗証番号を入れればいいと読めますがどうもよく分かりません。分かる方いましたら教えていただけると幸いです。
SIMのリチャージ(充值)
リチャージを中国語で充值と言う。電話を開通させた後覚えておくと便利な単語である。
2004/10に買った際、充值卡はカードではなく紙に替わっていた。50元と100元の2種類が売られており、中を開くと密码(password)が書いてあり、130803に電話し、英語ガイダンスに従いこの密码を入れると充值は完了していた。
上海で携帯電話を買おう(买手机)
今回自力で携帯電話を買った。道交法が変わってハンズフリーキットが必要になりそうなので、Bluetooth headset(蓝牙耳机)を探すついでに携帯の値段を聞いたら安かったので買ったのだが、おかげでつたない語力をフルに使う羽目に陥った。その過程と購入時の注意を紹介します。
日本と同じで上海各所で携帯は売られています。今回は地下鉄1号線の黄陂南路を出てすぐにある、赛把数码广场という大きなビル(Intelとかの広告があるのですぐに気がつくと思う)がきれいな昔のラジオ会館といった趣で、PCから中国では珍しいMacや変なケース、携帯に至るまですべて見れる上、立地がいいのでここで購入しました。店は2Fにある写真の240室Aという場所にあり、日本語が少し話せる女性が1人いた。多少は日本語が通じるという点はポイントが高かった。
最初はEricssonしばりでEricssonのHeadsetが欲しかったのだが、高かったので店で悩んでいたらMOTOROLAのheadset HS801を650元で勧められ、日本に帰ったらBluetoothが使える端末でも探すかと考えつつ、T29scもいよいよ年代物になりつつあったので、
「中古で一番安いbluetoothが使えるカラー液晶の端末はいくら?」
ととりあえず聞いたらEricsson T68ieが800元からと言う。2万円程度を予想していたので予想外。headsetと合わせて1450元だというので、ダメ元で
「1300元でどう?」
と聞いたらOKだというので購入。出てきた電話は写真で分かるとおり香港のオペレーターOrangeの横流れ品でほぼ新品。SIMロックを外して持ってきたヤヴァイ品では?と推測しています。道理で安いわけである。個人的にはレアな携帯が手に入ってよかったとなった訳であるが....
さて、豫園に行きながら連れとBluetooth headsetを使って通話をして遊び、彼は先に日本に帰ったのでホテルでマニュアルを読んで設定をしていたのだが、SIMカードから本体に電話番号がコピーできない事が判明。仕方なく次の日また店に行ったのだが、この不具合を説明するのには難儀した。中国は「不良品は掴まされる方が悪い」ぐらいのノリなので、検品に関してはかなり神経を使わなければならない。通話のチェックまではしたがメモリーの不具合なんて気がつかない。格安品となればハイリスク、ハイリターン、自己責任の3点セットが購入者に重く圧し掛かるので普通の人には大きなプレッシャーとなるであろう。中国での買い物を十二分に満喫させてもらった気分(反語的表現)
結局つたない中国語が功を奏し、商品の交換となったが、交換と検品(笑)が完了したのは出発の2時間前で結構冷や冷やものであった。
あと、充電器が中国仕様となるのでチェックが必要である。大抵の充電器は100V-240V対応なので頭を付け替えればよい。安いので現地で探した方がいいだろう。私はT29scの電源流用ができる事を店で確認したのでそれを利用。あとHS801はなぜか日本と同じコンセントだった。
日本に帰ってきてヤフオクチェック。T68ieはお徳。中古である事を差し引いてもこの店は安かった。HS801は"MOTOROLA Bluetooth"で検索したらなんと中国よりも安く出品されていた....割り引いてもらった分位は安かったのかも。
あと、Headsetの使い道を考えて、「PHSの子機に登録できれば完全ハンズフリーで家で使えるな~」とも考えたが唯一の端末、パルディオ633Sはheadsetのプロファイルが無いから使えない事が判明。Headsetも海外製は国内での使用は電波法違反になるので気分的にびみょーであった。
ダイヤルアップインターネット接続と公衆無線LAN
今回泊まった延安飯店はインターネット接続がダイヤルアップのみと聞かされていたので、その心積もりでいたのだが、ホテルの中で冊子を読んでいたらロビーで無線LANが使えると書いてあったので、日本のFreespot相当と考え、無線LAN接続にチャレンジしたのだが...確かに電波は来るし、グローバルと思しきアドレスがDHCPで来るのだが繋がらん....ホテルのビジネスセンターで聞いたが誰に聞いても知らぬ分からぬの一点張り。公衆無線LANだと気が付き、どこかで認証が必要な筈なのでここから前に進めないと判断してあきらめた。
帰国して調べたのだがBroadBandWatchにそのまんまの記事が出ていることが判明した。山谷剛史氏がレポートされている「番外編:中国でホットスポット体験、そしてIP電話にも挑戦!」がまさにそれ。
詳細はそちらを読んでいただくとして、一番下の中国移動通信ホットスポット対応エリア一覧(英文)を見たら延安飯店が入っていた。これを使うには神州行の加入が必須である事もあり、事前準備無しでは接続できないと思った。
なお、エリア一覧によればあの东方明珠塔もエリアらしいので気合の入ったモバイラーには是非とも挑戦していただきたい。
無線LAN接続は諦め、ダイヤルアップで中国全土共通ダイヤルアップ番号に電話し、28.8Kbpsでようやっと通信。中国はある意味進んでいて、上の無線LANの決済方式や社会インフラとして中国全土で提供されるダイヤルアップノードなど旅行者など短期利用者に優しいシステムとなっていると思う。プリペイド端末が消滅しそうな日本とは大違いである。
さて、その中国全土ダイヤルアップ番号であるが
电话号码: 16300
用户名: 16300
密码 : 16300
と分かりやすい。課金は0.11元/分。ホテルからはプレフィクスを忘れずに。海外向けはやたらに遅く、このサーバーへの接続(ぷららだから世界のVERIOなのだが)は中国国内で焦げ付いており、1秒近くかかって通過するルーターが何段もある始末で、結局早朝にしかメールサーバーに接続できなかった。このpageがあるサーバーにメールサーバーもあるのだが、webは見れるがメールは取れないという摩訶不思議な現象が起こっていた。いまだもって謎である。
かように経済発展著しい中国においては携帯もインタネットも熱い。最近ネタ切れで行われていないASCII携帯24の海外ツアーだが、上海に行って中国語サポート無しで携帯を購入&開通させて人柱続出!締めは最近中国市場でスマッシュヒットを飛ばしているNECの現地法人辺りを見学&取材などやって欲しいと思うのであった。
特別付録 サルでもできる電話開通
自己責任でお使いください。該当箇所を指差せばいいように作ったつもりです。間違いがあれば是非ともご指摘を。
如意通のSIMカードをください
我想买如意通SIM卡.
他の買い物にも応用できます。携帯電話(手机),中古の携帯(二手手机),Bluetooth headset(蓝牙耳机),50元の如意通リチャージカード(50元的如意通充值卡)を如意通SIM卡と入れ替えてください。
神州行のSIMカードはありませんか?
有没有神州行SIM卡?
これが必要な人は会話が成り立つと思えないので1つTipsを。相手がメイヨウ(没有)と言ったら、それはねぇよ!という意味なので他の店を当たろう。今回中国に初めて行った連れが覚えた最初の中国語はこれである。
アクティベーションをしてもらえませんか?
请办我入网.
それでは良いご旅行を。再见!
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